ボールドライト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮本章弘)は、「メタマップ(Metamaps)」を、実空間の3D表現とAIを基盤とするデジタルツインプラットフォームへ刷新し、2026年9月30日から提供を開始しました。今回のリニューアルでは、商業施設をはじめとする施設の案内・運用機能を強化。地図との会話から経路案内、経路ネットワークの自動生成、AIによる施設情報の更新までを一体で提供します。メタマップは、商業施設・テーマパークなど170を超える施設に導入されています。これまでの施設マップで培った案内・運用機能を基盤に、来訪者の体験と施設側の運用を支えます。
なぜ施設マップに3Dなのか
商業施設のフロアや吹き抜け、駅の階層をつなぐ階段、テーマパークで目印になる建物。施設内を移動するとき、人は周囲の景色や高さ、空間のつながりを手がかりにしています。メタマップは、こうした特徴を立体的に表現。目的地と周囲の建物の位置関係やフロア間の移動を捉えやすくし、初めて訪れる施設でも道順をイメージできる案内を提供します。
AIで3D施設マップを標準に
従来、3Dモデルの制作には専門的なCG制作が必要で、費用と時間が課題でした。当社は独自AIモデルや独自開発のAI制作ツールにより、平面図や写真を活用した地図・3Dモデル制作を効率化しています。
当社の制作例では、顧客との調整・確認を含む制作期間を、従来のイラストによる2Dマップと比べて70%以上短縮しました。AIによる生成効率向上に加え、再現性があるため、数百店舗を展開するリテール店などでも同じ地図の高速生成を実現しました。制作の負担を下げ、より多くの施設で導入・運用できる環境を提供し、3Dを施設マップの新たな標準にすることを目指します。
来訪者に提供する3つの体験
1. 地図に質問しそのまま案内を頼む
「このお店の営業時間は?」「そこまで案内して」といった自然な言葉で、施設情報の検索から経路案内までをAIエージェントに依頼できます。施設が登録した情報を検索・参照して回答する仕組み(RAG: 検索拡張生成)を搭載し、地図上の場所と結びついた対話型の案内を提供します。

2. 目的地までの道順を立体的に確認する
目的地までの経路を3Dマップ上に表示し、ウォークスルーで進行方向や周囲の目印を確認できます。複数階にまたがる移動も、フロアのつながりとともに案内します。

3. 施設を見渡しその場所の情報を知る
店舗や展示、アトラクション、設備などのスポットを3Dマップ上に表示。写真や説明、営業時間などを確認できます。エッジAIカメラ「Metamaps Vision Edge」による混雑状況の自動判定や、専用アプリ「Metamaps Connect」で担当者が更新した混雑情報にも対応。施設全体の位置関係と、それぞれの場所の情報をひとつの画面で把握できます。

施設側の制作と運用を支える管理機能
1. 案内に必要な経路ネットワークを自動生成
床や壁、障害物、通路幅、傾斜、昇降設備などの地図データをもとに、経路検索に必要なネットワークを自動生成します。担当者が経路を一本ずつ手作業で引く工程を自動化し、地図の更新時にも再生成できます。時間帯ごとの通行制限も経路検索に反映し、施設の運用に合わせた案内を行えます。

2. 3Dマップの見た目を管理画面から直接編集
地図を構成するレイヤーや、配置した3Dモデルの色・サイズなどを管理画面から調整できます。GLB形式の3Dモデルにも対応し、施設に合わせた表現をブラウザ上で編集できます。

3. 施設情報とAIの回答を同じ管理画面で運用
店舗・施設情報やQ&A資料などを、AIが回答時に参照する情報源として登録できます。管理画面では、情報源の管理、回答方針の設定、テストチャットによる回答確認までを行えます。

4. AIに依頼して施設情報を更新
ChatGPTやClaudeなどのAIチャットから、店舗情報やイベント情報の登録・更新を行えます。AIチャットに添付したPDFやExcelの内容を読み取り、施設情報として登録することも可能です。説明文の作成から登録までを、会話の中で進められます。

実空間とつながるデジタルツイン
メタマップは、地理座標を持つ地図データ「GeoJSON/IMDF」をもとに3D空間を生成します。GPSやBLEビーコンによる測位と連携し、実空間にいる利用者の現在地を地図上の案内につなげます。実空間の形状と位置情報を結びつけた3D空間を、案内や情報発信、各種サービスに活用できる基盤として提供します。
外部システムと連携するAPI、AIエージェントと連携するMCPやプラグイン、アプリへの組み込みを支援するSDKも提供。地図や案内機能を、独自のサービスにも活用できます。
多様な施設へ展開
対象は、ショッピングセンター・百貨店、テーマパーク、美術館・博物館・動物園・水族館、スタジアム、大学、工場、空港、駅などです。正式リリースに先行して、既存サービスから新基盤への移行が進んでいます。AI多言語対応やAIスタンプラリーなども通じて、施設案内から回遊促進、運営支援まで、AIを前提としたサービスを拡充していきます。

施設から街や地域へ広がる3Dマップ
メタマップは、実空間を3Dで再現し、場所にひもづく情報やAIとの対話を通じて活用できるデジタルツインプラットフォームです。商業施設をはじめとする施設での活用を起点に、今後は街並みや地形を含む広域の3Dマップへと対象を広げていきます。
メタマップについて
2020年9月に前身のインドアマップシステムを提供開始し、2022年に「メタマップ」へリブランド。施設案内と運用を支えるデジタルマップとして展開しています。
